ドイツ銀行とスタンダードチャータード銀行のステーブルコイン取引テスト ユニバーサルデジタル決済ネットワーク（UDPN）を利用した実証実験

実は、これらの銀行はユニバーサルデジタル決済ネットワーク（UDPN）上で、ステーブルコイン、特にUSDコイン（USDC）とStasis Euro（EURS）間の交換をテストしました。これは、米ドル建てステーブルコインとユーロ建てステーブルコインの間での取引テストであり、このテストは、世界経済フォーラムのダボス会議で発表されたUDPNの概念実証テストの一部でした。

ステーブルコインは価格が常に安定している仮想通貨を指します。他の暗号資産と異なり、ステーブルコインは米ドルなどの実物資産に裏付けられており、その価値を保つことが目的です。例えば、USDTやUSDCは米ドルの裏付けによるステーブルコインで、価値の安定を保証しています。

UDPNはユニバーサルデジタル決済ネットワークの略で、各国の中央銀行デジタル通貨（CBDC）や規制されたステーブルコインを横断するデジタル決済を支えることを目的として立ち上げられた新しい決済システムです。このネットワークは規制遵守、Eコマース、そしてCBDCの発行と流通にも貢献すると期待されており、2023年後半に商用化される予定です。