外為市場：円相場、4日続伸！日銀のYCC運用見直し影響 今日の円相場の乱高下は為替操作にならないの？！👮🚓💰

「それは、日本銀行（日銀）が28日に金融政策決定会合で長短金利操作（イールドカーブ・コントロール、YCC）の運用を見直したことが大きな要因です。その結果、国内長期金利に上昇圧力がかかり、円買い・ドル売りが誘発されたのです。」

「それは、日銀が長期金利の変動幅について「プラスマイナス0.5%程度」を「めど」にし、10年物国債の買い入れ利回りを0.5%から1.0%に引き上げたからです。この決定により、国内の長期金利に上昇圧力が生じ、円が一時138円05銭近辺まで上昇したのです。しかし、その後、日銀の植田総裁が記者会見で「政策の正常化へ歩み出すという動きではない」と述べたことで、円の上昇が一巡し、伸びが悩む結果となりました。」

「そうなんです。これには、前述の日銀のYCC運用見直しと、欧州中央銀行（ECB）の利上げ継続観測が後退したことが影響しています。これにより、円やドルに対するユーロ売りが活発化し、結果として円がユーロに対して大幅に反発したのです。」

「良い質問ですね。為替操作とは、一般的には、国家や中央銀行が市場に介入し、自国通貨の価値を人為的に上げたり下げたりする行為を指します。しかし、ここで述べた日銀の金融政策変更は、直接的な為替操作ではありません。その理由は、日銀が行ったのは長期金利に対する政策変更であり、これは金融政策の一部です。このような金利政策は、経済活動を促進したり抑制したりするためのもので、通常は自国の経済状況に基づいて設定されます。」

「ただし、それが間接的に為替レートに影響を及ぼすことはあります。金利が上昇すれば、その国の通貨への投資が増え、結果的にその通貨が強まる可能性があります。これが、日銀の金融政策変更が円相場に影響を及ぼした理由の一部です。しかし、これを「為替操作」と呼ぶには、一般的にはもっと直接的な市場介入、例えば、大量の通貨を売買して為替レートを人為的に動かすような行為が必要とされます。」