50億トレーダーのテスタが勝利を引き寄せた「ノートの魔力」…仕事人として挑んだ”東日本大震災3日間ぶっ続けトレード”

テスタ氏は、「運が良かった」と感じる瞬間として二つのエピソードを挙げていました。

まず一つ目は、若かりし頃に株式取引に取り組む機会を得たことです。彼が20代の時、インターネット証券が台頭し、オンラインでの株式売買が可能になりました。このネット取引の黎明期に彼は参入しました。もし彼がもう1年遅れて20代を迎えていたら、彼はYouTubeなどの他の道に進んでいたかもしれません。株式取引に早く関わることができたことは、後の彼の投資人生において非常に幸運な出来事であったと感じているのです。

そして二つ目は、彼がこの世に生まれてくることができたことです。彼は自身の誕生を奇跡と捉えており、株式で何千億円を稼ぐことよりも、自分が生まれてきたことの方が遥かに大きな奇跡だと語っています。彼は読者の皆さんも同じであると言い切り、「自分はむちゃくちゃ運がいいのです」と伝えたいと思っています。

過去の例を挙げながら、テスタ氏は現在の歴史的な株高に警鐘を鳴らしています。

10年前の2013年、アベノミクスの影響で多くの投資家が資産を増やしました。しかし、翌年の2014年にはその多くが減少したのです。なぜそうなったのか、それは投資家たちが上昇相場に過度に依存してしまったためだとテスタ氏は考えています。

上昇相場が続けば続くほど、投資家の心の中で「これが正解だ」という認識が芽生えてしまうのです。しかし、その状態で下降相場に転じると、投資家は連続的に損失を出し続けることになります。下がったら買い、また下がったら買い…という行動を繰り返せば、当然ながら資産は減っていくのです。

将来的には必ずどこかのタイミングで下降相場が訪れるでしょう。その際には、「上昇相場で得た利益を守る方法」に焦点を当てることが重要です。ただし、今から積極的に買い控える必要はありません。大きな下落が起きた時には、すぐに弱気に転じることができれば良いのです。自身の実力を勘違いしていなければ、その判断ができるはずです。