FRB利上げへの警戒感強まる、下値目途は｜bitbankアナリスト寄稿

ビットコインは、今週初めに年初来高値の453万円を更新したものの、その後は米国の独立記念日を控え商いが細り失速し、7日正午時点で430万円中盤まで下落しています。また、ビットコインキャッシュ（BCH）の相場復調やバイナンスの幹部職員辞任報道なども影響しているようです。

5月の米製造業購買担当者景気指数（PMI）の下振れや、米ADP雇用レポートの上振れなど、米経済指標の動きがビットコイン価格に影響を与えています。特に堅調な米経済指標が米国債の利回りを押し上げてビットコイン価格を抑制する形となっています。

FRBの利上げが決定されると、その影響でビットコインの価格は下がる可能性があります。FF金利先物市場では、7月に加えて11月にもFRBによる利上げが決定される可能性が織り込まれ始めているため、ビットコインにとっては厳しい市況と言えます。特に今後のドル建てでの価格動向や、米雇用統計の影響を注視する必要があります。