イーロンへ、ツイッターの決済システムに暗号資産やブロックチェーンは不要

イーロンへ、ツイッターの決済システムに暗号資産やブロックチェーンは不要

国境を超えた決済の現実は?

目次

  • ワイズの例
  • 20年での進化
  • 全銀システム
  • リアルタイム決済の仕組み
  • ブロックチェーンは?

あなたも聞いたことがあるだろう。アメリカに来た移民たちは故郷の家族に送金する必要があるが、国境を越えた支払いは恐ろしいほど遅く、処理に何日もかかる。幸運なことに、ブロックチェーン、ステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のような革命的な新技術がそうしたシステムをスピードアップしようとしている、あるいは推進派はそう語っていると。


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イーロン・マスク氏も、この議論に加わっている。先月のインタビューでマスク氏は、銀行システムは「まだリアルタイムではない」「かなり非効率的だ」と述べ、自らが所有するツイッターが何か貢献できるかもしれないと示唆した。

残念ながら、冒頭のストーリーは曖昧な前提に基づいている。送金会社のワイズ(Wise、旧Transferwise)がその理由を示す好例だ。

ロンドンに本社を置くワイズは現在、顧客の国境を越えた支払いの55%を即時処理しているが、2018年にはその割合は10%未満だった。ワイズはスピードアップのために、ブロックチェーンやステーブルコイン、CBDCに頼ってはいない。既存の退屈なアーキテクチャを活用している。

ワイズの例は、新しい即時決済システムの構築に挑むツイッターなどの企業や、ブロックチェーン、ステーブルコイン、CBDCの支持者たちは、自分たちがリプレースしようとしている既存インフラに対する理解をアップデートする必要があるかもしれないことを示している。

20年での進化

例えばマスク氏は、1999年にペイパル(PayPal)の設立に携わっており、決済システムについてある程度は理解している。最近のインタビューでは、金融システムを「ゆっくりとバッチ処理を行う」異種データベースの集合体と表現している。

2000年にリテール決済から、電気自動車やロケットに軸足を移したマスク氏が見落としているだろうことは、リテール決済のバッチ処理がリアルタイム処理にリプレースされつつあることだ。


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マスク氏がまだペイパルに携わっていた頃の古いバッチ処理システムでは、リテール決済の指示は1日をかけて、大きなバッチに集約されていった。夕方か翌日になると、その大量の支払いはすべて清算され、決済される。そうして初めて、受取人はお金を受け取れるようになる。

バッチ処理は効率的ではあったが、カメのように遅かった。

しかしその後、世界の決済事情は変革の時代を迎えた。中央銀行は、新世代の決済インフラ、すなわちリアルタイムのリテール決済システムを構築し始めた。

全銀システム

新しいリテール決済システムは、決済を即座に処理する。これらのシステムを提供する中央銀行は、夜間や週末もシステムを稼働させている。銀行やフィンテック企業は、この新しい公共インフラに接続し、顧客に24時間365日の即時決済サービスを提供することができる。

世界初のリアルタイム・リテールシステムである「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」は1973年、日本銀行が構築した。そして2000年代に入って、この動きは本格化。韓国、メキシコ、イギリスがその機能を加速させた。インドと中国も2010年代初頭にリアルタイム決済システムに移行した。


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アメリカでようやく、初の即時リテール決済システムが導入されたのは2017年。民間のThe Clearing Houseが運営する「Real-Time Payments」がデビューした。今年の夏には、FRB(米連邦準備制度理事会)が「FedNow」を導入し、アメリカで2番目の即時リテール決済システムが登場する。

2021年の国際決済銀行(BIS)の報告書によると、60以上の国や地域が、旧来のバッチ方式と並行して、リアルタイム・リテールシステムを採用している。これは、マスク氏が決済にかかわっていた頃はほとんど皆無だったので、大幅に増加したことを意味する。

リアルタイム決済の仕組み

新世代のリアルタイム・リテール決済システムは、ワイズが顧客の国境を越えた支払いの55%を瞬時に処理できる理由の大きな部分を占めている。その仕組みは次のとおりだ。

例えば、アイルランドにいるワイズの顧客が、インドにいる家族に500ユーロを送金したいとする。まず、顧客のアイルランドの銀行口座から、別のアイルランドの銀行にあるワイズの口座に送金しなければならない。バッチ処理が行われていた昔なら、この送金には1日か2日かかっただろう。2018年に導入された欧州中央銀行の「TARGET」即時決済(TIPS)システムのおかげで、このような送金はわずか数秒で完了するようになった。


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ワイズは顧客から500ユーロを受け取ると、次の段階に進む。インドの受取人に4万4000ルピーを支払うのだ。そのためには、インドの銀行にあるワイズの口座から、受取人の銀行に送金しなければならない。これはバッチ処理の時代だと、さらに1日か2日待つことを意味した。現在では、インドの即時決済サービス(IMPS)のおかげで、ワイズの顧客の家族の銀行口座への4万4000ルピーの送金は、1、2秒で処理される。

要するに、アイルランドとインドを結ぶ現代の送金は、20年前には当たり前だった「数日」よりもはるかに速く、わずか数秒で完了する。

ブロックチェーンは?

だからと言って、ツイッターベースの決済やステーブルコイン、ブロックチェーンが国境を越えた決済に利用される可能性がないというわけではない。可能性は十分にある!


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参入してくる競合はシンプルに、敵のリサーチをアップデートする必要があるということだ。伝統的な金融はよく言われるように無能ではない。国境を越えた即時決済を可能にする技術的能力をすでに身につけており、挑戦者たちは差別化のために別の要素を見つけなければならない。


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また、ここで論じたようなリアルタイム・インフラの広がりが新規参入企業とまったく相容れないとわけでもない。もしマスク氏がツイッターベースの即時決済ネットワークを構築したいのであれば、彼が20年間、決済分野から離れていた間に花開いた中央銀行のリアルタイムシステム網は、その基盤として利用できる非常に有益な手段となるだろう。


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ステーブルコインやブロックチェーンベースのサービスについても、24時間365日稼働している中央銀行の即時決済システムに統合されることが有益かもしれない。

例えば、DeFi投資家が土曜日の夜11時に、DeFi裁定取引の一瞬のチャンスを活かすために、銀行から1万ドルを動かしてステーブルコインに変え、午後11時1分までに銀行口座に資金を戻したい場合、中央銀行の即時決済システムがこれを可能にしてくれる。

中央銀行の即時決済システムのうえに、多数の即時決済の選択肢を花開かせよう。

以上が、国境を越えた決済におけるリアルタイム決済システムの進化と現状です。ツイッターやブロックチェーンなどの技術は、既存のインフラと統合されることで新たな可能性を持つことがありますが、現在のリアルタイム決済システムは既に効率的で迅速な取引を実現しています。

結局のところ、イーロン・マスク氏や他の企業が決済システムに参入する場合、中央銀行のリアルタイムシステムを基盤に活用することが有益である可能性があります。

(まとめ)

国境を越えた決済においては、中央銀行のリアルタイム決済システムが大きな進化を遂げています。ツイッターやブロックチェーンなどの新たな技術も存在しますが、現在のリアルタイムシステムは迅速かつ効率的な決済を実現しています。競合企業や新規参入企業は、既存のインフラを理解し、差別化を図る必要があります。また、中央銀行の即時決済システムと統合されたステーブルコインやブロックチェーンベースのサービスも有益な可能性があります。

※本内容は参考情報源を元にした、AIによる機械的な文章分析結果となります。

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ゆるふわ仮想通貨チャンネル

◉ゆるふわの自己紹介
▶︎仮想通貨を始め、日本株・米国株の投資運用中
▶︎世界2周一人旅を経験
▶︎2021年12月よりYouTubeスタート
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